lil69ili.com - THESIS 041

「将棋の真髄」
< Shougi No Shinzui >

" The Essence Of Japanese-chess "





日本語が読めない人は、『全自動翻訳機』をお使いください。
If you cannot read Japanese-Language, please use "Full Automatic Translation Machine."

英語が読めない人は、お近くの『大卒者』に聞いてください。
If you cannot read English-Language, please ask to your near place's "College Graduated Person."



<助言> ページが長いので、「ページ内のリンクの無い場所」をマウスでクリックしてから、キーボードの『方向キー』でスライドさせると便利です。




UPLOAD 2017/11/19




今回は、『男性のプロ将棋棋士』 【普通は、単に『棋士』というと『将棋棋士』を意味するが、現代においては『囲碁棋士』も意味する。囲碁の職業プレーヤーのことを『碁士{ごし}』とは呼ばないが、江戸時代は、『碁士』あるいは『碁師{ごし}』と呼んでいたらしい。麻雀{マージャン}の場合、『雀士{じゃんし}』と呼ぶ。】 および、『女流将棋棋士』 【厳密には、『棋士』と『女流棋士』は別の意味。「女性のプロ将棋棋士(=女性の棋士)」は今のところ存在しない。】 に対して、

「将棋とは何か?」

ということを、『伝授{でんじゅ} [instruction]』したい。

プロ棋士と女流棋士を含め、アマチュア段位選手も、アマチュア級位選手も、そして、アマチュア段級位を持っていない将棋ファンも、更には、「自分は打てないが棋士や女流棋士の対局を観戦するのが好きだ」という将棋ファンもまた、

「将棋の真髄{しんずい}とは何か?」

と、問われると、きっと、こう、答えるだろう。

「勝負に勝つ感覚を磨く。」

この答え方に、疑問を持つ者は、誰もいないはずだ。

では、なぜ、昔の将棋棋士たちは、

『賭け将棋』

を、禁止したのか? 『賭け将棋』とは、対戦する前に、お金を賭けて、勝ったほうが全額受け取る将棋である。今でも、日本将棋連盟(=日将連)に所属する棋士たちに対しては、禁止されている。

棋士たちも、その理由は、完璧には、分っていないので、アメリカ人の考古学者である筆者が、ここで『指南 [coach]』したい。

実は、『賭け将棋』は、『法律違反』ではない。『麻雀』に於{お}いて、『賭け麻雀』は、ごく当たり前のように行われているが、将棋や囲碁でお金を賭けて勝負する職業も存在する。麻雀や将棋や囲碁で、お金を賭けて生計を立てる職業を、『賭博師{とばくし}[gambler]]』あるいは『真剣師{しんけんし}』と呼ぶ。囲碁の真剣師を『賭碁師{かけごし}』とも呼び、麻雀の真剣師を『裏プロ』とも呼ぶ。

【欧米人の『賭博{とばく} [gambling]』 の場合、「小遣い{こづかい}を少し増やす」という程度だが、日本人の場合、自動車1台を買おうとするので、賭ける金額の桁が違うから、日本語の『賭博』=『ギャンブル(和製英語)』と、英語の『ギャンブリング』は、意味が違う。そういう意味で、『パチスロ(=パチンコ型スロット・マシーン)』や『競馬』は、『賭博』ではない。しかし、人によっては、自動車1台買えるくらいの金額を賭ける場合もあり、その場合は『賭博』になる。本来の意味は、金額の大きさに拘{かか}わらず、金品{きんぴん}を賭けて勝負する行為を、全体的に『賭博』と呼ぶ。この論文に於いては、古来の日本語の意味である。】


【wikipedia.org】
賭博


【wikipedia.org】
真剣師


将棋や囲碁の場合、『賭博』として勝負することに関しては、江戸時代から、行政レベルで禁止することが多かった。その理由は、

「賭博を許すと、どんな汚い手段を使ってでも勝とうとして、『礼儀』や『ルール』を無視するようになり、イカサマ将棋やイカサマ囲碁なども増えてきて、詐欺事件にも発展するし、日本の伝統文化の精神を保てなくなる。」

確かに、将棋や囲碁で、『賭博』を許すと、全体的に、イカサマ将棋やイカサマ囲碁が増えてきて、規律や礼儀作法が乱れてくる。

では、昔の棋士たちが、自{みずか}ら、弟子たちに対して、『賭け将棋』を禁じた理由とは、

「賭博を許すと、確かに、公式戦の賞金以外にも、金銭が稼げるが、それは、日本の伝統文化の『神聖さ』を、汚す行為だから。」

それだけであろうか? 『伝統文化に対する精神的な敬意』だけが理由なのか? 他に、『科学的な理由』は、無いのか? 

この質問に、日本将棋連盟最強棋士:『羽生善治{はぶ・よしはる}永世六冠(今年47歳)』は、どう答えるだろうか?

実は、重要なのは、そういった、『伝統文化に対する精神的な敬意』という種類のものではない。

今年:2017年、新人プロ棋士の、『藤井聡太{ふじい・そうた}四段(今年15歳)』が、デビューから29連勝したあと、30連勝が掛{かか}った、『佐々木勇気{ささき・ゆうき}五段(今年23歳)(現在は六段)』との対戦で、敗色が濃厚になってきたとき、自分から、

「負けました」

と、宣言したのを見て、将棋ファンたちは、

「かっこいい!」

という感想を持った。それは、勝った佐々木五段に対してではない。負けた藤井四段に対してである。このことに関して、プロ棋士たちは、こう、解説している。

「勝ちに拘{こだわ}るだけでなく、こうした礼儀作法も、将棋では、重要な要素です。」

筆者に言わせると、その『解説』は、完璧な正解ではない。

どういうことかというと、それは、『賭け将棋の問題』と、関係がある。

アメリカ人の考古学者である筆者の考えでは、

「『賭け将棋』は、『将棋』ではない。」

こういう意見である。すなわち、こういうことだ。

確かに、将棋を覚えると、『勝負に勝つ感覚』を、磨くことができる。しかしそれは、『将棋の目標』ではない。『副産物 [spin-off] [by-product]』であり、『産出物 [product]』ではない。将棋の『目的 [purpose]』は、『勝負に勝つ感覚を磨く』ということではない。

将棋の目的は、藤井四段が、30連勝が掛った対戦で、自分から「負けました」と、宣言した、それなのだ。それが、将棋の『目的』なのだ。

「勝つか、負けるか?」「一方的か、接戦か?」「居飛車か、振り飛車か?」・・・・・それは、将棋を楽しむことに於いて、重要な関心事であるが、将棋というボードゲームが、『最終目標』とする所ではない。

将棋は、まず、

「お願いします。」

という、『宣言』から始まる。これは、戦争における『宣戦布告』を表現している。昔は、

「戦争を始める場合、相手の軍隊に、これから戦争を始めることを伝えて、それから戦闘を開始する。」

ということが『ルール』であった。両軍のどちらか一方の側の準備が整っていない状態で、戦闘を開始することは『ルール違反』とされた。宣戦布告せずに勝っても、周辺諸国からは「卑怯{ひきょう}なやり方で勝っただけだ」と酷評{こくひょう}されるだけで、称賛されることはなかった。そういうやり方で勝っても、周辺諸国全体が敵に回って、最終的には滅亡した。

【1582年に、『明智光秀{あけち・みつひで}』の軍隊が『織田信長{おだ・のぶなが}』を撃ち破った『本能寺の変{ほんのうじのへん}』などが、分りやすい例である。明智光秀は、一時的に天下を取ったが、織田軍団の中の誰からも支持を得られず、日本中の君主たちすべてが敵に回り、完全に孤立して、織田信長を倒した僅{わず}か11日後に、『山崎{やまざき}の戦い(=天王山{てんのうざん}の戦い)』で、織田軍団の幹部の一人だった『羽柴秀吉{はしば・ひでよし}(のちの豊臣秀吉{とよとみ・ひでよし})』の軍隊に敗北した。今でも、将棋の対戦で、将棋ファンの話題になるような重要な対局のことを『天王山』と呼ぶのは、この故事に由来{ゆらい}している。一つの対局の中に於いても、勝敗を決する重要なポイントになる盤上の升目{ますめ}を『天王山』と呼ぶことがある。羽柴秀吉は、この戦いの1年後、『賤ヶ岳{しずがたけ}の戦い』で、同じく織田軍団の幹部である『柴田勝家{しばた・かついえ}』に勝利して、自身の地位を固め、そこから、東海地方の君主:『徳川家康{とくがわ・いえやす}』との戦いに突入し、戦略的な駆け引きで徳川家康を服従させて、そのあと、九州地方、東北地方、および関東地方を平定して、完全に日本国全体を統一した。現在、山形県{やまがたけん}の『天童市{てんどうし}』で行われている『人間将棋』を創作したゲーム・クリエーターは、この豊臣秀吉・本人である。2015年からは、兵庫県{ひょうごけん}の『姫路市{ひめじし}』でも行われている。】


【wikipedia.org】
人間将棋


将棋においては、

「お願いします」
→「こちらは戦う準備が整っています。」

という、『宣言』なのだ。

この『礼儀』は、会社員の経営においても、重要な礼儀だ。ライバル会社と戦いを始めるときだけでなく、業務提携の話し合いをする場合でも、同じである。自社がどういう会社なのかを相手に説明し、準備が整っていることを、相手に伝えるのが『礼儀』である。将棋は、それを表現しているのだ。

そして、対局が始まった場合、『駒の動かし方』を、守らなければならない。戦争でも、「白旗を掲げている場合は、降伏の意思を示している」とか、「捕虜を虐殺してはならない」とか、「敵の側で宗教的に重要な日は、こちらには関係のない宗教であっても、戦闘を控える」とか、戦っている最中でも、『礼儀とルール』は存在する。それは、会社員でも同じである。

「勝てば何でもいいんだ。」

という将棋は、そういう『戦いの感覚』を崩す危険が大きいし、そういった『礼儀とルール』は、逆に、『第二の優先順位』に回り、『勝負で勝つこと』が、『最優先』になる。それは、『将棋』ではなく、『賭け将棋』である。

『将棋』とは、『本物の合戦を模擬{もぎ}[simulation] したボードゲーム』であり、『ウォー・シミュレーション・ゲーム [War Simulation Game]』である。日本の『日本将棋 [Shogi] [Japanese Chess]』だけでなく、欧米の『チェス(=西洋将棋) [Chess] [European Chess]』も、中国の『象棋{シャンチー}(=中国将棋) [Xiangqi] [Chinese Chess]』も、『ウォー・シミュレーション・ゲーム』である。

大昔のゲームクリエーターたちがウォー・シミュレーション・ゲームを創作した意図は、『勝負に勝つ感覚を磨く』ということが、『最終目標』なのではない。それは『副産物』であり、『最終目標』ではない。

大昔のゲーム・クリエーターたちが、『ウォー・シミュレーション・ゲーム』を創作した意図において、もっとも本質的なもの、それは、

「礼儀やルールを守って人生を戦い抜くことができるような人間を育てる。」

という、

『道徳教育 [moral education]』

なのだ。なぜなら、人生において、重要なことは、

「勝ったか、負けたか?」

ということではない。

「礼儀やルールを守って戦うことができたか?」

ということなのだ。大昔のゲーム・クリエーターたちが創作した、『ウォー・シミュレーション・ゲーム』は、『人生の戦いにおける礼儀やルール』を『シミュレーション』しているのである。

負けたときに、取り乱すことなく、「負けました」と、認めれば、人々は、感動するのだ。だから、『将棋』は、『勝負に勝つ感覚を磨くことを最終目標とするゲーム』ではない。

将棋は、『勝つことが目的のゲーム』ではない。『負けたときに負けを認めて自分から負けを宣言することが目的のゲーム』なのだ。自分から負けを宣言する行為にこそ、『将棋の真髄』は存在するのである。

従って、『将棋』と『賭け将棋』は、まったく別のジャンルのゲームなのである。『賭け将棋』は、『賭け麻雀』や『競馬』『ポーカー』『ルーレット』などの『賭博』の部類に属するが、『将棋』は『道徳教育』の部類に属するのである。

金銭的に裕福になることが目的ではなく、精神的な向上を目的にしているのである。結果的に、棋力の強い者や、将棋の紹介が上手{じょうず}な者や、将棋を教えることが上手{うま}い者が、金銭的に裕福になる場合はあるが、それは、あくまでも『副産物』であり、『目標』ではない。

将棋の目標は、『道徳教育』なのである。『人生という戦い』に於ける、『道徳』を体得することが目的なのだ。

経営者もまた、『会社』という『軍隊』を率いて、『マーケット』という『戦場』で戦っているわけであるから、ボードゲームを覚えて、『戦いにおける礼儀とルールの感覚』を、磨くことを、強く勧めたい。

プロ棋士は言った。

「勝ちに拘るだけでなく、自分から負けを宣言するというような礼儀作法は、将棋に於いて、重要な要素です。」

そうではない。『重要な要素』ではない。『将棋の目標』なのだ。勝ちに拘る姿勢は、将棋の目標ではない。勝ちに拘る将棋は、『将棋』ではなく、『賭け将棋』である。

しかし、『将棋』に於いて、『勝負に勝つ感覚を磨く』ということは、『重要な要素』である。






参考ビデオ


【www.youtube.com】
ネタ祭り
藤井四段に「世代の意地」見せたかった 佐々木勇気 五段 2017年7月3日
<VIDEO 00:10:07> [公開 2017/07/02]
【YoUTuBeの『公開日』は、アメリカ合衆国の『Pacific Standard Time』が基準なので、日本時間とは、16時間か17時間、ずれる。つまり、公開日が『2017/07/02』という場合、殆ど{ほとんど}の場合、日本時間では『2017/11/03』になる。】


参考文献


【wikipedia.org】
将棋





----- 終 -----






ADMIN MEMO


NEW PAGE <THESIS 041> 2017.11.17.1520-1830 ///
11.18.2240 - 11.19.0050 ///
11.19.1710-1830 /// 2110-2140 ||| 11.19.2200 UP |||